何もないという幸せ


あの真夜中の騒動が嘘のように

爽やかで、幸せな気分に包まれる朝を迎えた。

カメラを片手にソンクラーを散策する。

途中、猿を発見。

近づいて写真を撮っていると、

次々と猿が集まり、あっという間に群れになった。


ソンクラーはタイ南部に位置し、

7世紀のシュリーヴィジャヤ王国時代にはすでに都市として栄えていたそうだ。

アユタヤ王朝の力が強まるとその朝貢国となり、

ソンクラーの名はアユタヤ王朝時代に名付けられたもの。


昨日、海岸だと思って歩いていたサミラ・ビーチは、

実はソンクラーの湖だと知った。

南北80kmもの長さがあり、まるで海のよう。


行くあてもなく、時間も気にしない。 

穏やかな気持ちで湖畔や町を散歩した。

だた何となく立ち寄ったソンクラーという町は

これといった見所はないかもしれないが、

こういう町こそ、この長い旅の中で記憶に残るんじゃないかと思う。

ガイドブックにも載っていないから余計な情報がなく、

真っ白な頭でこの町を見ている。


きっと、もう一度来る機会がない場所だろう。

そう思うととっても貴重に思えてくる。

旅のチカラ、旅のカケラ

世界一周の旅、 それはもう遠い夏のようだ。 500日間世界を駆け巡り、 300を超える長距離バスに揺られた。 旅を終えて日常に復帰したが、 それでも時間を見つけては小さな旅を続けている。 旅のチカラに引き寄せられ、 旅のカケラを集めていく、 そんな毎日。

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