アユタヤを離れ、バンコクへと戻ってきた。
カオサンストリートは世界中の旅人が集まっていて、
今日もカオスで騒がしい。
ちょっとコンビニへ。そんな始まりだった。
「おーいっ!」
遠くから声をかけてくれたのは昨日宿で知り合ったタカさん。
そういえば旅に出てから、日本人同士の出会いってなかったな。
ちょっと気恥ずかしさを感じつつ、輪に加わった。
タカさんは、かつてバックパッカーで世界を歴訪。
現在はタイで英語と日本語を教える学校の先生だとか。
現地の政治や若者カルチャーに関心があり、その手の話には熱い。
その隣では、サトーと名乗る謎のタイ人。
「ソンナノカンケーネー」
「チョット、チョットチョット」などと、
なぜか日本のお笑いに通じているお調子者だ。
妙に日本語が上手く、人なつっこい。
この後、インドへ行くというマサ、
そしてマサとは成田空港で知り合い、
そのまま旅をともにしているその彼女。
旅先ならではの出会いが今日も訪れた。
今の日本の状況を、アジアの国々と比較しながら語り合う。
若者文化、政治、経済、宗教、テロ…。
話のネタは尽きない。
日頃見過ごしていることを、真正面から向き合う。
旅は自己責任によって成り立っている、
だから誰もが自立し、自分の意見をしっかりと持っているのだろう。
日本にいるときは相手の顔色を伺いながらのトークも
ここじゃ遠慮なんていらない。ホンネで語り合える。
毎日、遊んでいるように見えて、学ぶことばかりの日々。
直感が鍛えられ、感性が磨かれていくのがよくわかる。
人との付き合い方を知り、
そしてたくさんの感謝の気持ちを抱く。
これは実り多き旅だ。
ひとりじゃ何もできない自分の小ささと、
そんな自分を支えてくれる人々との巡り合わせ。
「旅は人生の縮図」
その意味が、よりクリアーになってきた。
なぜ旅をしているのか?
きっとそれぞれに理由があり、
それぞれに意味があるのだろう。
そしてときどき、こうやって旅の交差点で
お互いの答え合わせをする。
果たして自分は?
「YES」
今、答えの端っこを捕まえかけてる気がする。
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