イエメンのイケメン


痛テテテテ...。

冷たく固いベッドで目を覚ました。

そうか、ここは空港のロビー、

その端っこ、地べたで眠りについていた(笑


UAEのサリジャ空港で1泊のトランジットを

することになったのだが、お金を節約。

シンガポールにつづいて、ここUAEでも空港泊を敢行した。

とはいえ、UAEは治安が良い。

スリや置き引きなどまずありえないそうだ。

溢れんばかりのオイルマネーが、ドバイを世界的な都市にし、

人々の暮らしを豊かにした。


イエメンの首都、サナア行きの飛行機に乗り込み

いざ「幸福のアラビア」へ。



イエメンはアラビア半島の南端にある。

太古の昔から海のシルクロードの要地として栄え、

ヨーロッパ各国の王侯貴族を魅了した

「乳香」という妖しい香りを放つ特産品があった。

しかし、輝かしい過去はすべて

歴史のかなたに過ぎ去ってしまい、

現在この国はアラブの最貧国である。

だってアラブの宝である石油が出ないんだもの…。



空港に降り立ち、タクシーで街へ向かった。

車窓から流れる景色がこれまでの旅から一変した。

す、すごい...中世みたい♪

世界最古の摩天楼都市サナアだ。


時間がとまったままの街。

赤褐色の家々、頭にターバン、腰に短剣をさす人々。

アラビアンナイトな世界が待っていた。

女性はブルカという全身黒づくめのベールに身を包み、

男性はアリババか?シンドバッドか?という

ロマンに満ちた雰囲気を漂わせていてカッコイイ。

その鋭い目つきに一瞬ひるむが、目が合った瞬間、

「ウエルカム!」と

気さくな笑顔で迎え入れてくれた。


くぅ、イケメンだよ☆


というわけで、17ヶ国目はイエメンでございます。

以前訪れたキルギスにつづいて

「ハウマッチ」すら通用しない国。

アラビアの風に吹かれながら、

どんな冒険が待ち受けているのやら。

旅のチカラ、旅のカケラ

世界一周の旅、 それはもう遠い夏のようだ。 500日間世界を駆け巡り、 300を超える長距離バスに揺られた。 旅を終えて日常に復帰したが、 それでも時間を見つけては小さな旅を続けている。 旅のチカラに引き寄せられ、 旅のカケラを集めていく、 そんな毎日。

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