供よ、友よ


ベイルートの宿で久々に日本人と会った。

彼は早稲田の院生で、3週間の中東ひとり旅。

ちょうどレバノンからシリアに戻る日程が

重なったので、「一緒に行こうか?」と

行動を供にすることになった。


昨日は南レバノンの観光に終日費やしたため

まだベイルートをしっかり見ていない。

そこで朝イチで宿を抜け出し、

ベイルートの旧市街を散歩しに出かけた。


旧市街は内戦により、無残に破壊されてしまった。

今は急速な復興事業により、

洗練された街として生まれ変わった。

お洒落なブティックやオープンカフェが軒を連ね、

若者たちで賑わう。



新しくなった旧市街?

ということは“新旧市街”と呼ぶべきだろうか?

うん、ややこしい…。



午前11時、宿をチェックアウトし

バールベックへと向かった。

2週間ぶりのふたり旅は心強いものだった。

バールベックまではミニバスで2時間半で、

料金は5000レバノンポンド(約300円)。

宿はツイン(約1000円)、夕食は自炊(約200円)。


旅はシェアすることで経済的な負担がぐっと減るものだ。

供よ、友よ。

何気ない会話が夜中までつづいた。



さて、バールベックはレバノン最大の見所。

シリアはパルミラを、ヨルダンはペトラを、

そして、レバノンはバールベックを

楽しみにしている。


ストロベリー オン ザ ショートケーキ

イチゴは最後に食べる主義。

だから楽しみは明日にとっておこう。


ホテルの部屋からはライトアップされた

バールベック遺跡を眺めた。

今夜の夢から覚めても、

夢のつづきがそこにある。

旅のチカラ、旅のカケラ

世界一周の旅、 それはもう遠い夏のようだ。 500日間世界を駆け巡り、 300を超える長距離バスに揺られた。 旅を終えて日常に復帰したが、 それでも時間を見つけては小さな旅を続けている。 旅のチカラに引き寄せられ、 旅のカケラを集めていく、 そんな毎日。

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