首都は辛いよ…


昨夜は停電のため何もできず、

すっかり冷めてしまったシャワーを浴び、

パソコン、カメラ、iPod...すべての電子機器は

電池切れのままベッドの隅でおとなしくしていた。


夕食が早かったので小腹が空いてしまい、

夜中に無理を言って宿のスタッフにお湯を沸かしてもらって

袋麺をむさぼった。

でも、これくらいしてもらわなきゃ宿代の元が取れないよ。



2度寝から目覚めた朝、時計の針は8時30分を指していた。

カーテンを開けると、どんよりと重たい空。

ためしに電気をつけてみるがまだ停電は直っていなかった。

シャワーもお湯が出なかったため、

もっと暑くなった午後に持ち越し。

散歩がてら朝食でも食べに行こうか。



ザンビアの首都ルサカは、国の中央に位置していたため

1935年、それまでの首都リヴィングストンに代わって

イギリス植民地である北ローデシアの首都になった。

その後1964年にザンビアは独立を果たし、

現在もここルサカが首都である。



首都はたいてい退屈なもので、

ここでの楽しみといえば、快適なネットと美味しい食事。

あとはちょっとした買物くらい。

じゃあ、まずは食事に期待を膨らませますか。


■シマとレバー煮 10000クワチャ(約200円)


「シマ」

これがザンビアの主食。

見た目は中華まんの生地のようで、

ほくほくと湯気もたっていて旨そうである。

こいつはジャガイモやキャッサバをこねて蒸したもので、

日本でいう米にあたる。


実はケニアではウガリと呼ばれ、

ウガンダではマトケと呼ばれていて

材料は微妙に違うものの、見た目も味もほとんど同じである。

おかずにレバー煮をオーダーし、

現地の人を真似て手づかみで食べてみた。

うん、旨くも不味くもない。

粉が多すぎたうどん? 歯ごたえのないコンニャク?

なんとも形容し難い味。


しばらく食べていてわかったのだが、

モタモタとしていて、胃でやたらと膨らむ。

大食漢なのに、珍しく残してしまった。





食べ終わったあとも胃がもたれた感が残り、

あまり好きになれない食べ物だった。

ただ残念なことにザンビアでは米を置いているレストランは少なく、

ほとんどがこのシマ。

もうしばらくこいつと付き合うことになるのか…。



ぶらぶらと街を歩いたが、だだっ広いだけで何もない。

車通りだけは激しく、辛うじて首都らしさを感じられた。

せっかく持ってきたカメラもほとんど出番はなく、

たま~にキレイな空を撮るくらい。退屈な街だ。



宿に戻り洗濯をし、

今がチャンス!とばかりに水シャワーを浴びた。

昼食はスーパーで買った袋麺。

キッチンにあった使いさしのタマネギを1つもらい、

刻んで鍋に放り込む。

海外の袋麺は、乾燥麺をしっかりと煮出してやるのがコツ。

ぐつぐつと10分ほどかき混ぜて終了!

鍋のままベッドの上に運び、

胡座の姿勢でズルズルとフォークを口に運んだ。

ぜんぜんシマより旨かった。



午後も散歩。

あてもなく気の向くままに。

バナナを2本買い、コーラを1本買い、

ネットカフェに1時間ほど立ち寄ってから宿に戻った。


ここまで書いて今日の日記を読み返し、

なんじゃこりゃ…と溜息をこぼす。

首都と同じくらい退屈な内容じゃん!?



今夜は夜行バス。

ザンビアのハイライトというべきスポット、

「ビクトリアの滝」を目指す。


えっ、到着は午前3時!?

まぁ、いいか,,,退屈しのぎに。

旅のチカラ、旅のカケラ

世界一周の旅、 それはもう遠い夏のようだ。 500日間世界を駆け巡り、 300を超える長距離バスに揺られた。 旅を終えて日常に復帰したが、 それでも時間を見つけては小さな旅を続けている。 旅のチカラに引き寄せられ、 旅のカケラを集めていく、 そんな毎日。

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