沈没の艦隊?



ナミビアの首都「ウィントフック」。

ケープタウン(南アフリカ)に向かうバスが

水曜日までないので、3日間の沈没。


ここまで飛ばして来ただけに、

この空白の時間を持て余してしまう…。

予定がなくても、午前7時前には目が覚め、

2度寝をしようにも、身体がそれを拒否するのはなぜだろう?



今泊まっている宿『カメレオン』は、朝食が無料。

こんがりとトーストを焼き、

コーンフレークには、牛乳とハチミツを注ぐ。

紅茶にオレンジジュース、デザートはヨーグルト。

これをプールサイドのテラスで食べれば、

映画やドラマのワンシーンみたい☆



ときどき、仲良しな3匹の犬が足に擦り寄ってくる。

おー、よしよし。

1日3回のシャワー。

暇だし、シャワーでも浴びるかぁと、そんな感じ。

洗濯をして、本を読んで、たまにカメラを空に向けて…。

ダラダラではないが、のほほんと時間は過ぎていき、

キッチンが慌しくなってきた。

もうお昼かぁ。



昼食は決まって袋麺。

鍋にタマネギを入れて、しばらく煮出す。

ダシがしっかりとれた頃、麺を投入する!

塩、胡椒、バジルをふりかければ出来上がり。

日本にいるときは決まってカップ麺を食べていたが、

(だって楽じゃん!)

帰国したら袋麺にしようと思う。

だって、全然美味しさが違うんだもの!?

インスタント麺も火力が大切なのね。(中華と一緒♪)



ここウィントフックは、昼下がりに雨が多い。

ナミビアは砂漠の国だから雨なんて降らないと思っていた。

1時間降っては1時間止むを繰り返し、

雨雲はやがて夕方の空を連れてくる。



宿から出るのはこの夕暮れだけ。

近所のスーパーマーケットに買出しに行くのだ。

あ、ちなみに夕食は毎日パスタです。



雨上がりの街は気持ちいい。

水溜りを飛び越しながら、湿った風に深呼吸する。

夕暮れのスーパーはごった返していた。

アフリカンサイズなのか、みな大きなカートを押しながら

野菜や肉を大量に買い込んでいる。



レジにも長蛇の列。

旅をしていて、スーパーに行くのは好きで、

値札が貼ってあるので、いちいち値段を聞かなくて済むもの嬉しい。

列の最後尾に並び、順番を待っていると

おなしな光景を目にした。



すぐ前にいたおばちゃん(←アフリカ人は年齢がさっぱりわからん…)

が、カートから商品をとりわけ、レジの横の棚に置き始めた。

ガムやキャンディが置いてある商品棚が、

レタスやニンジン、食パンなどで埋められていく…。

そして、必要なものだけをレジに並べ、

あとはカートごとその場に放置した。

えぇ、いいの!?



周りを見渡してみると、他のレジでも同じような光景が…。

ということは、目ぼしいものをとりあえずカートに放り込み、

レジで本当に必要なモノを厳選する、というわけだ?

これがナミビアのルールなのか定かではないが、

いかにもアフリカらしいダイナミックさを感じてしまった。


こんな風に過ぎていく1日。

何にもないと言えば何にもないが、

どこかホッと心が和む時間を過ごした気がする。

旅のチカラ、旅のカケラ

世界一周の旅、 それはもう遠い夏のようだ。 500日間世界を駆け巡り、 300を超える長距離バスに揺られた。 旅を終えて日常に復帰したが、 それでも時間を見つけては小さな旅を続けている。 旅のチカラに引き寄せられ、 旅のカケラを集めていく、 そんな毎日。

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