最終回、つづきは日本で!


電話を切り、ため息を1つ。

「終わっちゃった…」

達成感と喪失感が入り混じった気持ちで

部屋に戻った。時刻は午前8時。



4月から週イチで続けてきた

FMラジオのレギュラーコーナー。

世界と福井県の比較レポートを

合計で40回近く放送させてもらった。



素人の企画をふたつ返事で通してもらい、

貴重な電波に乗せてもらった。

アジア、中東、アフリカ…

最後はここウルグアイで最終回を迎えた。


「じゃあ、最後に今まで聞いてくれたリスナーに

メッセージをお願いします」


え、え、なんか芸能人みたい♪

一瞬戸惑ったけど、

「旅ってどこに行くかじゃないと思います。

身の回りの変化を楽しむものなので、

日本にいたって日々の変化を感じていれば

それは旅だし、その感覚を大切にしてほしいです」

そう結んで収録を終えた。


堀さん、佐藤さん、そしてリスナーのみなさん、

長い間お付き合いありがとうございました!



さて、旅はまだつづく。

荷物をまとめ、宿をチェックアウトし、

コロニアの旧市街をぶらついた。

両替したウルグアイペソがずいぶんと余っていたので

今日は買い物を楽しむことに。



ウルグアイの服やアクセサリーは

とてもセンスがよかった。

ひとりだったが、女の子にように嬉々とした表情で

店を回り、Tシャツや靴、ブレスレットを漁った。

同じ店に3回は足を運んだだろうか、

さんざん思考を巡らせた末に選んだものは

Tシャツ2枚、約1400円

チョーカーも2つ、約500円、

ウルグアイの思い出、プライスレス。



ブエノスアイレスに戻るフェリーは18時45分発。

定刻どおりに出港した。

船内は相変わらず豪華で、

まるで丸ビルや表参道ヒルズにいるような感覚。

気分が大きくなる。



シートを目いっぱい倒し、

窓から差し込む西日に目を細めながら

離れていく町を眺めていた。


こうしてまた1つの国を終えた。

ゴールへのカウントダウンは容赦なくつづく。

旅のチカラ、旅のカケラ

世界一周の旅、 それはもう遠い夏のようだ。 500日間世界を駆け巡り、 300を超える長距離バスに揺られた。 旅を終えて日常に復帰したが、 それでも時間を見つけては小さな旅を続けている。 旅のチカラに引き寄せられ、 旅のカケラを集めていく、 そんな毎日。

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