バック トゥ ザ シリア2


バールベックを後にし、シリアへと急いだ。


バールベック→シュトゥーラ→ダマスカス(シリア) と、

2台のセルビス(乗合タクシー)を乗り継いだ。 

シリア国境でトランジットビザ(8ドル)を取得し、 

ダマスカスは前回と同じ『アル・ラビ・ホテル』へ向かった。 


再び屋上にマットレスを敷き、 

1泊250シリアポンド(約600円)。 

あの蒸し暑さはどこへやら。 

屋上はすっかり秋の風に変わっていた。 



前回休みだった旧市街のスークを練り歩き、 

前回好評だったレモンシャーベットを食べた。 

たったの2回目でも、同じ街を訪れると 

少しだけ優位に立った気になる。 

そんな余裕をかましながら、 

シリア最後の夜は静かに更けていった。 



昨日レバノン、今日シリア、明日ヨルダン、

明後日イスラエル。 

連日の国境越えに、財布の中は通貨がごちゃ混ぜ、

頭の中の電卓も混乱気味だ…。 


肌寒さを感じながらシーツに包まり、

屋上の夜空を見上げた。 

月は丸く、満月は近いようだ。 

中秋の名月ならぬ、中東の名月といったところか。 


あぁ、月見バーガーが食べたい...


遠い異国を行脚しながら

いつも思い出すのは日本に置いてきた

日常のワンシーンだったりする。

旅のチカラ、旅のカケラ

世界一周の旅、 それはもう遠い夏のようだ。 500日間世界を駆け巡り、 300を超える長距離バスに揺られた。 旅を終えて日常に復帰したが、 それでも時間を見つけては小さな旅を続けている。 旅のチカラに引き寄せられ、 旅のカケラを集めていく、 そんな毎日。

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