ハルタビ'18(マレー半島編) ♯06(fin) ダンシング・クイーン


部屋の窓からマラッカ川が望める、

なかなかのロケーション。 

しかし、川沿いの遊歩道には

カフェやバーが建ち並んでいて

朝まで陽気な音楽と、歓喜の声が鳴り響くため、 

優雅な朝ではなく、喧騒の中で目を覚ます。 



時計を見ると6:30、 

さて日本に帰るとしますか...。 

簡単に身支度を済ませ、朝食に出かけた。 



ホテルのすぐ隣にある、アンティークなカフェ。 

屋外の席に座り、スープヌードルと、甘い紅茶を注文した。 


今日もジリジリと暑くなるんだろうな? 



道行く人をぼんやりと眺めながら旅の余韻に浸り、 

信じられないほどの早さで流れた、 

10年という月日を甘い紅茶をすすりながら反芻する。 



タクシーでバスターミナルに行き、 

事前に予約をしてあった

クアラルンプールの空港行きバスを探す。 

同じバス会社名のカウンターを見つけたので

eチケットを見せると、

「このバスターミナルじゃない」との返事が返ってきた。 


えっ!? 


どうやら違う場所から出発するバスを

ネットで予約してしまったようだ。 

慌てて正しい出発場所を聞くも、 

遠いから無理だと言われてしまった。 



最後の最後にアクシデント、 

でもちょっと楽しくなってきた。 

運良く10時発のバスがあるというので 

そのバスに振り替えてもらった。 

この融通が利くあたりがマレーシアの優しさだろう。 


ただ、ここから空港までは3時間かかるため、 

飛行機の時間を考えると

ギリギリの闘いになってしまった。 



バスに乗り込み、 

急げ、急げと時計を気にしていたが

結局、空港には予定よりも1時間以上早く到着した。 


ラウンジで昼食を済ませ機内に乗り込む。 

行きと違って飛行機が動き出す前から

うとうとしてしまった。 

こうして久々の旅はあっけなく幕を閉じた。 


エアアジア D7 522 

14:25KL→22:30羽田 



夜の羽田空港はたくさんの人がいたが

とても静かだった。きっと、現実に戻され

明日からの日常に気分が重たくなっているのだろう。 


東南アジアからの帰国だったので

特に戻ってきた、

という感じはなく、 静かに荷物を担ぎ、

生温い夜の風に吹かれながらバスを待った。 


この10年、たくさんの旅をして

訪れた国は90を数えた。

歳を重ねたからか、環境が変わったからか、 

新しい国に行きたい、という感情はあれど、 

昔の旅を思い返していれば

それで満足なのかもしれない。 

肩のチカラを抜いて、 ゆっくりと旅と向き合っていく 

そんな生き方ができればと思う。 


手帳には明日のTO DOリストがギッシリ。 

きっと朝からフルスロットルで働くことになるだろう。 

身体はずっしりと疲れているが、 

今は心が軽い。 

しばらく分の充電はできたしね。 


日付が変わった。 

バスの低いノイズを聞きながら

アジアの夜をまだ走り続けている。 

旅のチカラ、旅のカケラ

世界一周の旅、 それはもう遠い夏のようだ。 500日間世界を駆け巡り、 300を超える長距離バスに揺られた。 旅を終えて日常に復帰したが、 それでも時間を見つけては小さな旅を続けている。 旅のチカラに引き寄せられ、 旅のカケラを集めていく、 そんな毎日。

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