アジアの純真

マレーシアで一番お気に入りなのが「ラクサ」。 

ご当地のスープ麺で、 さまざまなスパイスと

エビのペーストなどを使ったココナツカレー風味のスープに、 

卵を使った小麦粉の麺を使用したもの。 

具はエビと鶏肉、やわらかい厚揚げのようなものが入っている。 

こいつを屋台で、汗をかきながら食べるのがたまらない。


と、出発して1週間も経っていないのに

アジアにどっぷりと浸かっている気がする。

特にここマレーシアに入ってからは人々の優しさに癒され、毎日が快適だ。

お店で料理を注文するとき、何気ないバスの待ち時間、道行く人々も。

「ハロー、ジャパニーズ」とても友好的で、くったくがない。

だから心を全開にして「ハロー!」と声を返す。


「俺は日本を知っているぞ。TOKYO、KYOTO、NAGOYA」

「ハハハ、俺だってマレーシアを知ってらい。マラッカ、ペナン、クアラルンプール」

1日に何人、握手をしているのだろう...数え切れない。

1日に何度、サンキューと言っているのだろう...数え切れない。

すべてが優しい。だから優しくなれる。これぞアジアの純真。

もし、東京で「ハロー」と声をかけたらどうなる?

もし、東京で握手を求めたらどうなる?


今の日本にアジアの純真はどれくらい残っているのだろうか?

物質的な豊かさと、心の豊かさ。

「どちらを選ぶ?」と、聞かれたらその答えに困る。

この旅が終わる頃、少しはその答えに近づいていることを願いたい。

旅のチカラ、旅のカケラ

世界一周の旅、 それはもう遠い夏のようだ。 500日間世界を駆け巡り、 300を超える長距離バスに揺られた。 旅を終えて日常に復帰したが、 それでも時間を見つけては小さな旅を続けている。 旅のチカラに引き寄せられ、 旅のカケラを集めていく、 そんな毎日。

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