タイもいよいよ後半戦。ここは世界遺産のスコータイ。
“幸福の夜明け”という意味があり、その名にふさわしい朝を迎えることができた。
というのも、宿の良さ!たった100バーツ(360円)で、快適な部屋を手に入れた。
広く清潔な部屋、しかもシャワー付き♪
さんさんと朝日が差し込むテラスに、無線LAN完備でネットも使い放題。
今回の旅で一番!といっても過言じゃない。
宿でゆる~く過ごし、いつの間にやら昼下がり。
そろそろ行きますかな。
ソンテウ(荷台に屋根とイスが付いた乗り合いバス)に乗り込み、
「オールドシティ」と行き先を告げる。
ドドドドドゥ…と鈍いエンジン音を響かせながらスコータイ遺跡へと走り出した。
学校帰りの女の子や買い物袋をたんまり抱えたおばちゃん。
誰かが乗り込んでは、街のどこかへと消えていく。
これがアジアの風景であり、時間である。
そして束の間のだけど、この街に溶け込んだ自分。
ユネスコの石碑が掲げられた「スコータイ遺跡公園」に降り立ち、ため息をひとつ。
短命に終わったスコータイ王朝を偲んだ。
なんでもタイ族最初の王朝で、アユタヤの属国となるまでの140年間繁栄したのだとか。
今でも3重の城壁が残り、その内外に約300の遺跡が点在してる。
先日、アユタヤ遺跡を巡ったばかり。今度はタイの起源というべきスコータイ遺跡。
ワット・マハタート
スコータイ歴史公園内でも代表的な遺跡で、
多くの仏塔や仏像が残っている。13世紀に花開いたスコータイ様式の建造物だが、
スリランカとの交流で取り入れられたスリランカ様式の丸みのある仏塔が点在していた。
壁に囲まれた仏像や静かに佇む坐像が印象的。
ワット・サシー
園内の池に浮かぶ小島に建てられた遺跡で、
橋を渡っていくと美しい曲線の遊行仏が待っている。
スコータイ歴史公園の周辺にも見ごたえのある遺跡が点在していて、
炎天下を自転車を漕いで走り回った。
たった3日間で、500年分の歴史を遡ったことになる。
なんとも贅沢な時間旅行だ。
“温故知新”と胸を張れるほどの器量ではないが
たしかにスピリチュアルなパワーは受け取った。
そして、この目と、カメラに刻み込んだ。
煩雑な情報化社会の中で、もの言わぬこの遺跡たちが
自分に一番多くのことを語りかけてる気がした。
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