あなたの知らないラオス


タイのノーンカーイを後にし、5ヶ国目のラオスに入国した。

イミグレも慣れたもので、15分ほどであっさり通過。

そして今、ラオスの首都・ビエンチャンにいる。


ラオスってどんな国?

この質問の答えは難しい。

日本からの直行便はなく、鎖国状態かを解いたのもほんの10年前。

日本人にはまだ馴染みの国である。


では本でかじった概要を少々。

かつてはインドシナの戦火に巻き込まれ、

アジアの経済危機の影響ももろに受けたラオス。

今なお隣国からの経済支援に支えられている。

1997年には、ルアンパバーンの旧市街が世界遺産に登録され、

これを契機に、政府は1999~2000年にかけて「ラオス観光年」を宣言。

観光産業の育成に尽力したため、急速に観光化が進んだ。

ちなみに2007年以降、日本人はビザなしで15日の滞在が可能になった。


さて、まずは両替だ。

窓口に100ドル札を突っ込み、待つこと1分。

870000キープという大量のお札を手渡された。

財布はパンパン、すっかりお金持ち気分だ。

が、日本円で言えば1000キープが12.5円。

コーラ1本が3000キープなのだ。

支払いの度に、額の大きさにドキっ!としてしまう小市民です…。


照りつける日差しの強さはタイと変わらず。

額に汗し、手には水筒と地図。

「これが首都?」と言いたくなるほどのどかな街を、

太陽とにらめっこしながら歩いた。

この道がこうつながって、じゃあここを抜ければ、

呟きながら知らない街をひとり歩き。

郵便局、ツーリストオフィス、バスターミナル、

ピースをはめ込むように頭の中に地図を描いていく。

この作業が街の愛着を深めるための大切な儀式。

新しい街に引っ越してきたときと気分は同じだ。


ほんのひととき、ここの住人になる準備を進める。

街を抜け、郊外へと足を踏み入れたとき、

大きな建物が飛び込んできた。



「わぁ、凱旋門みたい」


そう、かつてはフランスの植民地(仏領インドシナ連邦)。

その名残がここにあった。

新しい国、新しい街を歩けば、

好奇心を満たし続ける、素晴らしい景色が待っている。


ラオスってどんな国?


その答えを見つける旅が今、はじまった。


旅のチカラ、旅のカケラ

世界一周の旅、 それはもう遠い夏のようだ。 500日間世界を駆け巡り、 300を超える長距離バスに揺られた。 旅を終えて日常に復帰したが、 それでも時間を見つけては小さな旅を続けている。 旅のチカラに引き寄せられ、 旅のカケラを集めていく、 そんな毎日。

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