ラッキーボーイ?


これは昨日の出来事である。

ブータンを後にし、ジャイガオン→シリグリとバスで移動した。

移動時間は約4時間、70ルピー(約200円)。

相変わらずローカルバスを利用しているので、暑くてギュウギュウ詰めだった。


そして先日旅行代理店に頼んでおいた

シリグリ→コルカタの列車チケットを受け取りにいった。

開口一番、「まだ取れていないんだ…」と、彼は少し困った顔をした。



というのも、2日前からキャンセル待ちをしていて、

彼の予想では、当日になれば必ず取れる!と読んでいたのだ。

ところがキャンセル待ちはつづいていて、14番目だという。

さあ困った。列車の出発時刻まではすでに3時間を切っている。

列車をあきらめてバスに切り替えるか?

いや、また20時間以上も乗るのは辛過ぎる…。


彼は言う。

「もう少し粘ってみよう」

出発まで2時間を切っさすがに焦り、バスという選択肢も考え始めた。

明日(今日)は朝イチでバングラデシュ大使館に行き、

ビザ申請をする必要があったからだ。

辛いバスで確実に行くか、ギリギリまで待って楽な寝台列車で行くか。


それでも待つことにした。

(ただ、身体が疲れていたからだろうけど)

そして出発の1時間前、彼がいきなり叫んだ。


「You are Lucky Boy!」


ボーイという年齢じゃないけど…。

いったいどうした?


そうチケットが取れたのだった。

しかも、ただ取れただけじゃない。

もう1ランク上の「エアコン付寝台」が同料金で確保できたという。

よく飛行機なんかで席がなくて、同じ料金でビジネスクラスに乗れた、

なんて話を聞くが、インドは列車でも同じことがあるんだ。


ちなみにエアコン付になると通常料金は2倍になる。

シリグリ(正確にはニュージャルパイグリ)→コルカタ(正確にはシアルダー)

のチケットを、246ルピー(約700円)で手に入れた。

急いで駅に向かい、すでに入線していた列車に飛び乗った。


寒いくらいにエアコンが効いている。

毛布やシーツ、枕も常備されていた。

朝まで12時間、実にすっきりと眠った。



(ここからが今日の日記)

さて、コルカタに着くとすぐにタクシーを捕まえ、

先日と同じパラゴンホテルへ直行した。

ひとり旅になったので、ドミトリー(大部屋)を指定し

荷物を置くと、またすぐに地下鉄に飛び乗った。

目指すはバングラデシュ大使館。

前回はビザ申請に4日要すると言われたため断念し、

先にブータンに行くことになった。

さぁ今度はどうだ?


申請用紙とパスポートを窓口に突っ込み、係員の対応を待った。


「なぜビザを日本で取ってこなかった?」

「バングラデシュに行く目的は?」

2,3の簡単な質問に答えると、

「じゃあ、明日面接をするから10時にもう一度来い」と言われた。

ビザは面接後にもらえるのか?と質問すると、

夕方には渡せるから心配するなとひと言。



小雨の降るなか、傘もささず宿へ帰った。

荷物をほどき、シャワーを浴び、ついでにたまった洗濯物も片付けた。

次はバングラデシュ。

このまま2日後には、無事に辿り着いているのだろうか?


あぁ、きっと大丈夫さ。

だってラッキーボーイだから(笑

旅のチカラ、旅のカケラ

世界一周の旅、 それはもう遠い夏のようだ。 500日間世界を駆け巡り、 300を超える長距離バスに揺られた。 旅を終えて日常に復帰したが、 それでも時間を見つけては小さな旅を続けている。 旅のチカラに引き寄せられ、 旅のカケラを集めていく、 そんな毎日。

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