モーニングジャングル



リマの空港にあるスターバックスはネットがフリー♪

一番安いタゾティ(約210円)を注文し、

4時間ほどネットをした。

眠気とパソコンの明かりで目がしょぼしょぼする…。

フライトは午前4時、もう少しの辛抱だ。



定刻どおりに空に飛び立った…はず。

というのも、いつものことだが離陸前に眠ってしまう。

あの背中に重力を感じる瞬間が好きなのに、

飛行機のシートって安眠効果があるのかなぁ?



向かう先は「イキトス」。1時間40分の空の旅。

イキトスは、ペルー北東部に位置し、

アマゾン川上流のマラニョン川に面している。

「陸路ではいけない世界最大の町」といわれており、

船か飛行機でしか町に入ることはできない。



ペルーと聞くとアンデスの山々を想像しがちだが、

実は国土の約半分をアマゾンが占めている。

イキトスはアマゾン川の玄関口であり、

1890年から1920年にかけての天然ゴムブームが

小さな村だったイキトスに財をもたらしたそうだ。



最近は気になる場所は片っ端から訪れている。

もうすぐ旅が終わるし、若干旅の資金が残っているからだ。

最初は行き気がなかったパタゴニアも、

高くて断念しそうになったイースター島も、

結局は行ったし、行って良かったと大満足している。

そして、ここ最近気になっていた場所、それがアマゾン。



アマゾン=ブラジル

と、小学生の頃から思っていた。

でも、アマゾン川はペルーから始まっているし、

アマゾン川の30%はペルーを流れていることを最近知った。

しかも、ペルー(イキトス)でアマゾンツアーを組むと

ブラジルの3分の1ほどの料金で済むらしい。

もう行くっきゃない!


飛行機も安かった。

リマ⇔イキトスの往復チケットが160ドル。

ツアーはリマでも組めたが、きっと現地の方が安いと踏み

航空券だけを握り締めてのイキトス入りだ。



午前6時、雨のイキトスに降り立った。

空港の出口には数社のツアー会社がブースを構えていた。

相場を知らないし、ちょっと覗いてみるか。

待ってました!と、口上が始まる。



「さあさあお立会い、ここに用意しましたアマゾンツアー…」

ってな感じで、実によく口がまわる。

寝起き&寝不足でボーっとした頭でも、

数社を比較するためにこまめにメモを取った。

ざっと聞いた感じ、どこもそう変わり映えはなかった。

違いはロッジのクオリティと、どれだけ奥地に行くか。

だったら安さを重視しようかな。



狙うは2泊3日。

最初250ドルからスタートしたツアー料金は

面白いくらいに下がっていく。

「ええい、持ってけドロボー!

今すぐ出発するなら120ドルでどうでい!!」


ややや、安い!

ででで、でも今から??

眠いよ、体力ないよ、アマゾンでしょ?

「今日は軽めの内容?」

おかしな質問だね。

トレーニングのメニューを確認するんじゃあるまいし…。

「イージー、イージー(簡単、簡単)」

ホント?

じゃ、行こっかな。



午前6時、

ボロボロの状態でアマゾン行きを決定した。

2泊3日、食事もボートもすべて込みで120ドル。

もちろん空港からの移動も彼ら持ち。


しかも朝食がまだだったので

市場につれていってもらい、

ローカルな食堂で空腹を満たした。



さて、モーニングジャングル…。

ラジオ体操に行くくらい気軽に

森へ向かう。

ホントに大丈夫なのか??

(つづく)

旅のチカラ、旅のカケラ

世界一周の旅、 それはもう遠い夏のようだ。 500日間世界を駆け巡り、 300を超える長距離バスに揺られた。 旅を終えて日常に復帰したが、 それでも時間を見つけては小さな旅を続けている。 旅のチカラに引き寄せられ、 旅のカケラを集めていく、 そんな毎日。

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